マラソンと膝痛

どうも茨城県水戸市で腰痛・肩こり・頭痛など、お体の諸症状にカイロプラクティック・整体などで頑張っています、見川カイロプラクティックセンター整体院です。

今回は今週末に初開催される『水戸黄門漫遊マラソン』にちなんで、マラソン・ジョギングにおける良くある問題、特に膝の痛みについてかんたんに書こうと思います。

整体で楽しくランニング

24時間テレビのマラソンなどを見ていると、たいがいの走者が途中で膝に痛みを出すことが多いですよね。

それはなぜなのでしょう?

下肢について

ではまず最初に下肢について簡単に解説していきます。

下肢は太ももの大腿(だいたい)と膝下の下腿(かたい)、そして足首の部分『足部』に分けられます。

大腿は大腿骨(だいたいこつ)、下腿は脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)、足部は距骨(きょこつ)・踵骨(しょうこつ)や小さい骨28個で構成されています。

下肢構造

上の図は解剖学的、運動学的な正常な下肢(右脚正面)の状態を表しています。

ここで注目していただきたいのは下肢を通る青い線、これは運動軸(ミクリッチ線とも)といって、正常な下肢であれば股関節と膝関節、足首の関節の中央が一直線で結ばれるようになっています。

この軸が確保されていることで、運動時の足にかかる衝撃は各関節に正常に伝えられ、長時間の可動を可能とします。

人間の脚は生物の中で唯一、長時間・長距離を問題なく走り続けられるという大変優れた構造を持っているのですが、それはこの運動軸が大きく寄与しています。

膝関節について

次に今回のテーマ、膝関節についてかんたんに解説しましょう。

膝関節は下肢の中の大腿と下腿の間にあり、単一の関節としては体の中で一番大きく、主に膝の曲げ伸ばしを行います。

膝関節

上の図は右の膝を正面から見た断面図です。

膝関節は主に外側側副靭帯・内側側副靭帯・前十字靭帯・後十字靭帯でしっかり繋がれていて、骨同士の正しい位置関係を維持し適正な可動を確保しています。

そして外側と内側とで各々山と谷の関節をなし、この間にはそれぞれ半月板が挟まっています。

半月板は主に膝関節にかかる衝撃を緩衝し、可動域を正常に保ち、関節の位置を適正化する働きがあります。

また関節部は軟骨で覆われ、滑らかな可動と衝撃緩衝などの働きをします。

膝の痛みの原因は?

さてではなぜ膝に痛みが出てしまうのでしょう?

一つ大きな原因として、前述の運動軸が確保されておらず、バランスが乱れてしまっている事が挙げられます。

日本人に多いいわゆるO脚を例に解説してみましょう。

歪んだ膝関節

上の図はO脚の膝関節を正面から見たものですが、見てみると大腿骨と脛骨は位置関係が乱れて運動線が一直線になっておらず、外側に開いてしまっていますね。

これでは膝関節は正常な働きが出来ず、一部分に過剰なストレスがかかってしまいます。

上の図ですと外側側副靭帯は過剰に伸ばされ、内側の関節・半月板には適正以上の荷重・ストレスがかかっています。

これでは痛みなど問題が出て当たり前ですよね。

このような状態が存在していれば、普段痛みのない人でもマラソンなど長距離を走ればなにか障害が出るのは当たり前です。

もちろん原因は単純にこれだけでなく、骨盤・股関節・足関節の問題や筋肉の問題、神経的な問題などももちろん関係しますし、O脚は外側に開くだけでなく回旋や前後など色々な変位も伴いますが、この問題は大きな割合を占めていると思います。

ちなみにこの状態が長年続くことで、軟骨の薄板化などの劣化や関節の変形の原因にもなってしまいますよ。

整体・カイロで膝痛に対処!

運動軸の乱れが膝の痛みを引き起こすと書きました。

ということは極論を言えば、運動軸が確保されていれば痛みなどのいろいろな障害は基本的に出ないということになります(ただし関節の変形や劣化、先天的な問題などがない場合に限りますが)。

そこで整体・カイロプラクティックです!

整体・カイロプラクティックは膝の変位を始め、全身の骨格の機能不全(いわゆる歪みなど)を解消し、お体トータルの正常な働きを取り戻す療法です。

整体・カイロプラクティックの施術で膝の運動軸を取り戻せば膝は正常に働くことが出来、板もを解消し、または予防にも繋がります。

また膝以外にもマラソンで腰痛やいろいろな症状の出てしまっている方にもオススメですし、マラソン前の施術はお体のパフォーマンス発揮にも寄与しますよ。

そしてマラソンを走り終えてダメージを受けたお体にも、しっかりとした休養と併用してメインテナンスとしての整体・カイロプラクティックの施術はより効果的な回復を促します。

ご興味のある方はぜひ一度お問い合わせ下さい。